パラリンピックの公式種目とは?オリジナルユニフォームでパラリンピックを目指そう!
パラリンピックは、障がい者スポーツの祭典です。4年に1度世界中のライバルと、チームあるいは個人の競技種目の実力を競い合うことのできる夢の舞台ともいえます。野球やサッカーなどごく一部のスポーツを除き、日本では実業団と呼ばれる社会人競技者が世界の舞台に立っており、その夢は広く一般に開かれているといえるでしょう。今回は、パラリンピックの公式種目とそのユニフォームについて解説します。
1.パラリンピックのサッカーは「5人制サッカー」
パラリンピックでは、オリンピックとは公式種目の種類が大きく異なり、種目によっては障がい者向けに大きなルール変更をともなっているものがあります。その代表的存在といえるのが、「5人制サッカー」です。
5人制サッカーは、視覚障がい者向けにルールが再編成されたサッカー競技であり、別名を「ブラインドサッカー」と呼びます。この競技の大きな特徴は、フィールドプレイヤー4人と、ゴールキーパー1人で構成される5人のチームで戦うことが挙げられますが、それ以外にもあります。
5人制サッカーでは、ゴールキーパーは晴眼者あるいは弱視など、「ある程度は目が見える選手」が務めることが義務付けられています。その反面、キーパー以外のフィールドプレイヤーは全員「視覚障がい者」でなければなりません。しかも、全員目隠しをつけるというルールがあります。これは、視覚障がいには個人差があるため、その不平等をできる限りなくすための処置です。
2.障がい者サッカー団体の統一ユニフォームがある
5人制サッカーにおいても士気の上昇と団結感をより強めるために、オリンピックやW杯の日本代表と同じく「サムライブルー」のユニフォームを身につけるべきではないか、という意見がありました。
しかし、スポンサーの違いなどから一旦は断念されることとなったのです。その後には、2019年に障がい者サッカー7団体による統一ユニフォームが出来上がり、デザインは完全に一緒ではないものの、サムライブルーにかなり似たものとなっています。
選手としてはオリンピックと同じサムライブルーを纏いたいという願望がありますが、オリンピックとのユニフォーム統一計画に関しては協議が進んでいないのが現状です。とはいえ、障がい者サッカー団体の統一ユニフォームと、サムライブルーのデザインを担当しているメーカーはどちらもアディダスです。今後、協議が進む可能性は大いにありえます。
3.オリンピックにある競技に関してはユニフォームは通常競技とあまり変わらない
ほかにも、通常の公式種目と同じ競技であっても、ルールや道具を障がい者向けに特化させたものは多く存在します。たとえば、バスケットボールは「車いすバスケ」、バレーボールは「シッティングバレーボール」、フェンシングは「車いすフェンシング」、ラグビーは「車いすラグビー」などがあります。
四肢の欠損や麻痺などに配慮した戦い方の変更などは、多くの種目で採用されています。通常とほぼルールが変わらない陸上や水泳などのスポーツでも、障がいの種類や程度で細かなランク分けがされており、オリンピックとはその基準が大きく異なります。
しかし、障がいの有無により細かな道具が変わるなどの側面はありますが、服装そのものが大きく変わるというのはあまりありません。それぞれのスポーツに適したユニフォームとなっています。
4.パラリンピックにしかない種目のユニフォーム
オリンピックにしかない種目もあることと同様に、パラリンピックにしかない種目もあります。その代表が「ボッチャ」です。
4-1. ボッチャは戦略性の高い「地上のカーリング」
ボッチャは、脳原性疾患が原因となる四肢麻痺など重い障がいを持っている人たちを対象にした、パラリンピックにしかない競技です。最初にジャックボールと呼ばれる白いボールが投げられ、チームごとに赤と青のボールを転がしたり、投げこんだりして、最終的にいくつのボールをジャックボールに近づけられるかを競うスポーツです。
よく似たルールのため「地上のカーリング」とも称されるボッチャですが、ジャックボールの位置が毎回変わることからボードゲームのような戦略性の高い攻防を見ることもできるので、非常に面白いスポーツです。
4-2.ボッチャのユニフォームは投球動作を重視した構造に
ボッチャのユニフォームは、ベース素材にニットを用い、吸汗性・速乾性に優れた生地となっています。ボッチャは投球動作が特徴的であり、選手によって違う投球動作(オーバースローあるいはアンダースロー)に対応するため、どちらの動作でも問題なく動かせるカッティング手法を採用しています。
また、投球動作を行う際、腕を前後に振る運動を行いますので、脇の下に特殊な三日月型の切り替えを入れて運動抵抗の軽減を図っています。また、切り替えにストレッチ素材を採用することで、何の邪魔もなく投球動作を行えるといった工夫がなされています。
5.まとめ
以上、パラリンピック競技のユニフォームに関して、オリンピックユニフォームとの比較やパラリンピック特有の種目のユニフォームの例も含め、一通り説明してきました。ユニフォームには競技により即したさまざまな構造の工夫がなされているものがあります。
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